mnumeda's Diary

Everyday Rec.(Hatena::Diary よりインポート) 

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36.7℃120mmHg

080227
7:00起床。シャワー。
今朝もアラームだった。明け方の車のドアが閉まる音は効く。又寝入った。昨夜の、なんとなく胃の辺りの気持ち悪さは解消していた。母の老いの、陰鬱さの中にある、誰も抗うことが出来ない時間の流れが、気持ちの襞にある。その襞の隙間から見て取れる、普段は素知らぬ顔で、そよいでいるような気持ちの襞も、立ち止まって、その襞に手を差し入れて、そっと分け広げて、隙に見えるものは、いつも、どす黒い水が、泡沫を浮かべて流れていた。それは大河の河面のような感じだった。が、河面はとどまることなく、次から次に新しい老いの刻を流していた。昨日見たそれは、すでに流れ去って彼方の海に飲み込まれ、今見るそれは、今のその、命のうごめきなのだった。その感じを吹っ切って、その日の糧を求めて襞の外側で、やっと動き出すのだ。是は意識しようが、しまいが、誰にも存在しうる感覚なのだろうと思う。
  今朝、Aケアマネに電話した。母の状態を説明し、車椅子レンタルについて希望を言う。病院で退院の見込みが出た時点で、介護度変更面接を行うこととした。彼のOFFの多いのは、「主任」資格を取得に向けての集中研修のようだった。今週一杯と、次週月水金が研修日とのことで、エールを送った。
  午後は、絵の教室で、誰がいようが、独りになって静物を描くと決めた。
10:00買い物。主として自分の食料。病院へ小出しに持参のミカン。牛肉、豆腐、ナバナなど。早昼を食べ、炊飯器を19時にセットして出かけた。12時過ぎに教室に入ると前の組の方と先生が未だいて、空くのを待って、イーゼルを立てた。先々週の、クイックはもう完全に乾燥していた。
  15:00終了し、LOFTへ行った。1月の静物を仮枠にしたいので注文した。650×500の変形サイズで、いずれにせよ特注だ。安い木製でも万になるが、中板、アクリル板がついてだから、しかたないか。その分使いまわしする。2W後引き取る。
  16:00帰宅、すぐにせっかく買った一日券を使って今池まで行って病院へ行こうかと考えたが、降り出したので車にする。時雨はすぐ上がるだろうに、易きに流れる・・・。
  定時検温検圧では36.7℃120mmHgで平熱平圧だった。しかし食欲は落ちて来た。食事行為そのものがしんどそうだ。体力が低下、肺の活動可能範囲が狭いのだ。18:40、ナースステーションへ声を掛け帰る。
  もやしとアゲ煮、ゴボウと牛肉を炒め煮、飯にした。調理が面倒だが、晩飯ぐらいは弁当でないものを食べたい。
  今日は一日中寒かった。教室の方々の多くは、気楽な年金暮らしの方が多いのか、Qに一度くらいの割りで海外旅行を楽しまれている。同じ時間を共にするが、その時間以外は、全く異なる環境がある。押しなべて、それは順々に訪れる人生なのだろう。自分がそのときになれば、今ほどうらやましいことではなく、朝の思いの襞の奥に見た河面の上に浮かべた泥船で旅行している気分かもしれない。